PETボトルとポリエステルの関係

PETボトルを使ったことはないでしょうし、ポリエステル製の衣服を着たことがない人はほとんどいないでしょう。この両者には実は密接な関係があります。というよりも同じです。「えっ?」という感想をお持ちになっていただけると記事の書き甲斐があります。

まずはPETボトルのPETは何の略かというとpolyethylene terephthalate ポリエチレンテレフタレートであり3つの文字をとってPET(ペット)と呼んでいます。

ではポリエステルはというと簡単にいうとエステル結合を持つ高分子だということです。分子構造中の-COO-をエステル結合といいます。したがってポリエステルはエステル結合を持っている高分子であって非常に広い範囲の物質であると言えます。

もう少し詳しくいうとポリエステルの中には、いくつかのあって例えばポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレートが存在するということです。この辺りの整理がついていない方が多いので参考にしてみてください。

しかしPETボトルはポリエステルというのはわかったけどボトルと、繊維では全然異なりますよね。でも素材は一緒です。分子を重合させて延伸しながら巻き取れば繊維状になります。引っ張った方が分子が配向して結晶化度が上がり、強くなります。理論的には引っ張り応力は繊維形状の方が強いはずです。このようにポリエステルは非常に多くの場所で使われているプラスチックであることが分かっていただけたでしょうか?

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