油吸着シート
モーリシャス貨物船座礁事件
商船三井がチャーターした貨物船がインド洋の島国モーリシャスの沖合で座礁し、その後、燃料の重油などが大量に流出しました。さてここから重油を回収しなければなりませんが、繊維素材が注目されています。
疎水性=親油性
タイトルの通り疎水性と親油性は同義です。疎水性の繊維はたくさんありますから、重油の回収に使えそうです。そのほかにも疎水性(親油性)の素材はたくさんありますが、なぜ背に製品が良いのでしょうか。
それは圧倒的な表面積を確保できるが理由です。フィルム状より極細繊維が複雑に絡み合っている方が当然トータルの表面積が大きくなります。これを上手く利用するんですね。
エムテックス社のマジックファイバーがモーリシャスの現場で使用されるようです。素材はポリプロピレンのようですが、繊維をナノサイズの超極細繊維、いわゆるナノファイバーを積層しているものと思われます。エムテックス社の製品がありましたので紹介いたします。
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ナノファイバーの作り方
現状ナノファイバーは細かすぎて、通常の繊維のようにシャワーヘッド状の金型から押し出す方法では作れません。
ナノファイバーの製造方法はいくつかありますが、主流な方法としてエレクトロスピニング法があります。この方法はノズル中に原料であるポリマー溶液を入れ、高電圧を与えてポリ帯電させます。ノズル先端からポリマー溶液が噴射されるとポリマー溶液は互いに静電反発しあって、溶液が分裂して非常に細かいナノファイバーになります。