高い服と安い服の違い

デザイン

一概には言えませんが、安い服は万人受けを狙って作られることが一般的です。もちろん安価な服でもニッチな需要を狙った服もありますので判断は難しいところです。しかしながら傾向として、高価な服はターゲットとなる顧客の層を絞り奇抜なデザインとなることがあります。それとは逆に伝統を重んじ、長く使えるオーソドックスなデザインであることもあります。少し価格帯が落ちると、低価格帯と差別化をはかってこだわりを押し出したデザインになる傾向にあります。以上のことをまとめると、こんな傾向にあると言えるのではないでしょうか。

価格デザイン
伝統的、奇抜
こだわり
汎用

こだわりの例を一つ紹介します。こちらは汎用のシャツとは異なったボタンホール、ステッチのライン、切り返しです。明らかに手間ですが、デザインの差別化のために行ったものです。

生地

生地に関しては明白です。まずは素材についてです。繊維の原材料の取引価格はほぼ決まっています。化学繊維は安価で植物、動物繊維は高価な傾向にあります。よって生地の原価はまず、何の素材を用いているのかで価格が変わってきます。汎用の化学繊維を用いているのに高価であれば割高だと判断して良いでしょう。

また、糸の使用量を少なくすれば安くできます。同じ一枚の生地でも、糸を細く、密度を下げることで安く作るのです。したがって薄い生地は安いと言えます。デザインや軽量化などのため、あえて薄く作り高値で販売しているものありますが、原価は低いと言えます。

地厚で目付けが多いものを選ぶのが良いでしょう。生地が厚ければ必然的に耐久性も増しますので長持ちします。ECサイトで購入すると、この地厚感がわかりません。自ら触って確認することが重要です。

作りの丁寧さ

安い服は丁寧さに欠けます。一番見分けがつく箇所は縫製です。安い服は縫製ピッチが荒いと言えます。ピッチを荒くすると速く、安く作れるからです。また、安く作るために縫製は出来るだけ直線的で少ない数で行えるよう設計されています。衣服の場合はこのことによって立体感がなくなって、着た時に違和感を感じたり、窮屈に感じることがあります。試着をすることが大切です。

縫製の本数を低減した例です。GUのTシャツになります。右側は首回りから肩にかけて一気に縫製しています。高価格帯のものは目立たないような作り方をしています。

ブランド

ブランドは数日で出来上がるものではなく、歴史の積み重ねにより、人々に認知されるものです。そのブランドに対する信頼、安心感も含まれているため、ブランド料として上乗せされる費用は一概に悪とは言えないでしょう。人間とは不思議なもので、同じ効果を得られる製品を購入したとき、高価な値段が付いている方に高い満足度を感じるのです。ブランドの戦略としてこの心理効果を上手く利用していると言えます。周囲の人もそのブランドを認知していれば、承認欲求を満たしてくれます。

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