アパレル産業の生き残る道

アパレル産業の崩壊はすでに始まっています現在「サスティナブル」という言葉に一筋の希望を見出しながら生産活動を続けています。

服は確実に飽和しています。アパレル産業はこれ以上成長しません。消費者はこれまで大量に消費してきたものを「断捨離」でリセットし、持つものを厳選して、環境の負荷を低く、シンプルに生きようというマインドが広がっています。

サスティナブルとは、何なのでしょうか。これから何も作らないことが最もサスティナブルなのか。しかしそういうわけにも行かない。

少なくとも素材の一部をリサイクルや天然素材に置き換えただけの対応では「持続可能」とは程遠いのではないでしょうか。いくらリサイクルPETを使っても、木の実のワタを使っても、繊維にカスを練り込んでも、材料を変えただけで各社の競争は止まらず、引き続き過剰生産と環境破壊は続いてしまいます。現在流行のデジタル技術を駆使し、ECやAIを用いて売れるものを売れる場所に届けるだけでは消費者の心には響きません。不要なものは作らない方がいいですが、それでは企業が立ち行かなくなり、ジレンマに落ち入っています。

サスティナブルに近い状態であれば、製品を作り販売した衣類は全て企業が責任を持って引き取り、そのほとんどを再利用しているはずです。しかし現実は程遠い。

メルカリは国内の輸送にエネルギーを使いますが、それ以外に環境を大きく破壊することなく、ものを循環させています。このくらいのインパクトが必要ではないでしょうか。

今後消費者は、「真に」持続可能ではない商品を買わないでしょう。変化を拒んだ企業は消えていきます。本当の意味でのサスティナブルを追求し、提案できなければ、消費者はそれを見抜き信用を失うでしょう。

現在アパレル業界では循環型にできる有効な答えがまだ出ていないと感じます。地球や我々にとって本当の意味で良い循環になる答えを消費者に提案し、実現できた企業が生き残り、覇権を握ることができるはずです。

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