オートソック

雪道や氷の上を走行できる布製タイヤカバーで有名な「AutoSock(オートソック)」、安く、軽く、装着が簡単。まさに吉野家の安い、早い、美味いとばかりに三拍子揃った魅力的な商品です。タイヤチェーンの代替として注目を集め、保管も含め、取り付けも煩わしさはありません。

 素材はポリエステル繊維が使われているようです。トレッド面、表面には無数の毛羽が、雪や氷の表面に対して充分な摩擦力を発生させることで安全に走行できます。どんなところに優れていて、どんなデメリットがあるのか、実体験も含めて解説します。

素材

素材は特殊なポリエステル繊維となっています。通常のポリエステルでは強度が持たないはずですので、おそらく、シートベルト等に使用されているような高強度ポリエステルが使用されていると推測します。無数の細毛が表面に露出しているため、柔らかい雪、硬い雪、凍結路の表面をつかむことができます。良く昔の人が雪道を走るときに使い古した毛布を車に入れて走ったそうです。毛布を地面に敷いて抜け出せなくなった氷道を脱出したそうです。繊維が氷に対して摩擦力を増してくれるんですね。

メリット① 安い

お値段は10000円をきります。およそインターネットではおよそ8000円程度です。金属製のチェーンではもっと安く手に入る場合もありますが、装着も手間ですし、乗り心地は決して良くありません。また非金属のゴムやウレタン素材のものはお値段も高めですし、嵩張ります。

メリット② 軽い

重さ850g程度で非常に軽量です。作業は全く苦にならりません。畳めばコンパクトになりますので車の中に常に入れておいても容量を圧迫することは有りません。出先のいざという時の為にも常に携帯できるコンパクトさは何よりのメリットです。

メリット③ 装着が簡単

1、「AutoSock」のゴムの部分を広げ、タイヤの上から被せる。
2、車を前もしくは後ろに半回転分動かして残りの部分が上に来るようにする。
3、上に来た残りの部分を被せる。

以上です。本当に簡単です。しかし、この時カバーがきっちりと中心に来ていません。しかし大丈夫です。走り出すと遠心力で勝手に中心に来てくれます。念のため少し走ったら確認してみてください。

デメリット 寿命

デメリットなのが耐久性がそこまで高くないことです。写真は一部が氷とアスファルトが混在する道をおよそ10km程度走行した後の状態です。まだまだ使用できますが、一部黒い生地が露出し始めています。アスファルトが見えている状態では、そこまでもちは良くなさそうです。通常チェーン程の耐久性能はなく、メーカーは、ドライ路のみの使用で50km以上、雪路で100km以上の走行が可能とのことです。ただし、路面状況と使い方によっては200kmも可能だそうです。

 高速走行や、急発進、急停止は寿命を縮めますので、穏やかに走りましょう。

太平洋側にお住まいの、たまに雪が降る程度の地域であれば非常に便利ですし、雪国でスタッドレスタイヤを履いている場合でも、エマージェンシー用に重宝するはずです。2018年に施行された新たなチェーン規制では、国土交通省が挙げたチェーンの括りに布製タイヤカバーも含まれるようですので、是非検討してみてください。

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