花粉対策を科学する
繊維の知識から花粉にどう対処したら良いか考えてみましょう。
Contents
付着させない
そもそも着かないことが一番。ではどうしたら花粉が付きにくいのか考えてみましょう。
①着きにくい素材を選ぶ
表面がツルツルしているポリエステル、ナイロンなどの合成繊維のほうが、綿や羊毛などの天然繊維に比べ、構造的に滑落しやすいため、残存花粉が少なくなります。
②静電気を発生させない
お洗濯できる衣類には柔軟剤を使用しましょう。柔軟剤には静電気の発生を防ぎ、花粉の付着を抑える効果があります。静電気防止スプレーで有れば洗濯できない衣類にも使うことができるので、アウターなどに付着する花粉を抑えます。静電気除去をするためには導電性が高い水分が必要です。衣類の表面を強制的に親水性にさせるスプレーが有効です。私も愛用していますが、確実に効果があります。インナーとアウターの組み合わせも重要です。静電気が発生しにくい素材を選びましょう。
付着した花粉を除去する
洋服に花粉が付いた場合、手で払い落してはなりません。払った手に花粉が付き被害を広げてしまいます。その手で目や鼻を触ったら…。また、払った際に花粉が舞い上がってしまいその花粉が体内に入ってしまいます。
また、水で洗い流したり、濡れた布でこすったりすることも避けた方が良いでしょう。花粉の種類によって濡れた布で除去できるものもありますが、何の花粉が付いているか判別するのは難しいですよね。水を使用することによって花粉が繊維の中に入り込み、定着する原因になります。このような状態になると、花粉を取ることは困難です。
①粘着テープ
粘着テープを使用することは物理的に除去でき、飛散する可能性が低くとても有効的です。この際、花粉が付いた部分は手で触らないように注意しましょう。
②掃除機
粘着テープが有効なのは表面だけです。繊維間に入った花粉は掃除機が有効と考えられます。布団用のノズルが有ればベストです。なければ出来るだけ幅広のノズルで設定を弱にして吸い込みましょう。生地を傷めないようにゆっくり、軽く押し当てて行うことが重要です。
③湿らせた布で拭く
花粉が舞い上がることを防ぎながら落とすことができます。ただし水分を含んで粘着性がかなり高くなる花粉もあります。粘着質の花粉が繊維の奥に入り込んでしまうとなかなか取れません。
まとめ
一般的な衣類ですぐに出来そうな最適な組み合わせを提案します。参考にしてみてください。
⚫︎ポリエステル素材のインナー
⚫︎ポリエステル素材のアウター(出来るだけツルツルの素材)
⚫︎静電気防止の柔軟剤
⚫︎静電気防止スプレー
⚫︎帰宅後服を粘着テープで除去+掃除機で吸う