ダウンジャケットは自分で洗える

近年ダウンジャケットの需要が大幅に高まっています。アウターだけでなくインナーダウンも登場し、軽量で保温性が高い素材として重宝している方も多いのではないでしょうか。複数枚所有されている方は冬が終わったらどうしますか？家族がいるご家庭では複数枚のダウンジャケットをクリーニングに出しているのではないでしょうか？クリーニング代はいくらかかっていますか？クリーニング店によって大きな差がありますが、およそ1着3000円程度が相場のようです。この価格はユニクロであろうがモンクレールであろうが大きく変わらないケースが多いです。家庭で5着あれば1万5000円…

自分で洗って節約しましょう！

はじめに

自分で洗えると言っても世の中には特殊な素材を用いている場合もあります。難しそうであればクリーニングに依頼するしかありません。これは洗ったらまずいだろっていう素材は直感でわかることがほとんどです。例えば革とか。まずは直感を大事に。

次に洗濯のためのラベルをチェックします。以下のような水洗いか手洗いのマークが有れば間違いなくOKです。近年マークが新しくなったので古いものはこの限りではありません。少し手間ですがマークの意味を確認してみてください。

準備するもの

NIKWAX DOWNWASH

 

NIKWAX DOWNPROOF

コインランドリー乾燥機代

以上です。

通常の衣類用洗剤はダメなのか？という問いがあると思います。通常の洗剤で洗濯することを紹介しているサイトもありますし、汚れを落とすという意味ではダメとは言えません。しかし個人的にはオススメしません。その理由を以下に記載します。

ダウンは水鳥の羽毛からできていますが、水に濡れると小さくなります。こうなってしまうとフワフワの状態で確保していた空気層がなくなり、保温性能が落ちてしまいます。そのためダウンは撥水性であるほうが良いのです。通常の洗剤を用いるとダウンの油分を取り除いてしまい水分を吸収しやすくなります。

このため、本来の性能が発揮できないのです。専用の洗剤は油分を取り除き過ぎない、もしくは撥水性能を維持する薬剤が入っていたりします。このため、専用の洗剤をお勧めします。

いざ！手洗い

お水を溜めて洗剤を規定の量入れ洗っていきます。お湯の方が好ましいです。

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ダウンジャケットを投入します。すこしドキドキしますが、思い切って。しっかりと洗剤をなじませて、やさしく揉み洗いします。特に内側の首まわり、手首、脇部分はしっかりと洗っておきましょう。

すすぎ

しっかりと洗剤をおとします。紹介した洗剤はあまり泡立たないので、すすぎやすいと思います。綺麗な水になればOKです。

＋α 撥水剤で撥水機能を付与

ダウンは水に濡れると縮んで保温効果がなくなることから余裕があればこの工程を行いましょう。撥水加工しておけば多少の雨でも機能低下を防止できます。背反事項としては、水分含有率が下がるので、静電気が発生しやすくなることです。これに関してはダウンジャケットの内側に静電気防止スプレーを用いれば解決できます。規定の量の薬剤を水に入れて撹拌します。

ダウンジャケットを投入し、しっかりと浸します。最低１０分はつけておきます。注意する点としてはゴム手袋をすることです。つけないと、手が撥水します。なんとも言えない不快な手触りになってしまうので気をつけてください。その後きれいな水ですすぎましょう。

脱水

ある程度の水分は手で絞ります。非常に重くなっているので大変ですが、まずは大まかに水分を取り除きましょう。続いて洗濯機で脱水します。生地へのダメージを軽減するため、ファスナーやボタンは締めて洗濯用ネットに畳んで入れることをお勧めします。ダウンが小さくなり、ペラペラになっていますが、後で復活するので、安心してください。脱水したら、少しだけ外に干します。コインランドリーの乾燥時間を短くするため、２〜３時間程度外に干しておきます。乾かしすぎない状態でコインランドリーに持っていくのがコツです。

乾燥で仕上がりを左右する

コインランドリーの大型乾燥機に行きましょう。家でそのまま干して乾燥することは避けます。なぜなら乾燥機でグルグル回転させてある程度衝撃を加えながら乾燥させることで初めてダウンの偏りがなくなり、フワフワに復活するからです。乾燥機の中に硬式のテニスボールを入れるとより良いとの情報もあります。濃色で有れば問題ないでしょう。なしでも充分フワフワになります。乾燥時間は大きさ、厚み、枚数によって異なるのでなんとも言えませんが、まずは20分。面倒かもしれませんが、都度取り出して、湿っていれば再度乾燥を行ってください。この手間は惜しまないほうが良いと思います。また、十分過ぎるほど乾燥させたほうが良いです。一見乾いていそうでも内部が湿っていることが良くあります。そのままの状態で押し入れにしまうとカビの原因になったりします。乾燥機を長めに使用するか、１日程度自然乾燥させて、確実に水分を取り除きましょう。

以上でダウンジャケットの洗濯方法の説明を終わります。少し手間ですが、実働半日程度でしょう。クリーニングに複数枚出せば1万円を超えるケースもざらにありますので、一度挑戦してみてはいかがでしょうか。お金持ちになるには収入をあげるより、支出を抑えるほうがよっぽど簡単なんです。