なぜ高級スーツは高いのか
スーツはピンキリです。いまやファストファッションのお店でもセットアップを購入できます。見た目ほどお値段に差を感じないという方も多いのではないでしょうか。スーツの値段の差の主な要因を見ていきたいと思います。
オーダー品である
専用に作られたものはロットで大量生産していない分、高価になります。
素材が高価である
スーツは基本的にはウールが用いられています。繊度が小さければ小さいほど柔らかく、手触りが良いと感じられます。よって細い繊度の繊維を集めて糸を作る必要があるため、コストがかかります。
他の高級異素材が織り込まれている
より肌触りが良いカシミヤ、アンゴラ、モヘアを用いたり、光沢を出すためにシルクが織り込まれている場合に高価になります。
羊の部位
同じ羊毛でも刈る場所によって鮮度や長さ、クリンプ度合いが異なります。人間の体毛も、部位によって異なるのと同じです。実際の羊は足やお尻の部分よりも肩から脇にかけての方が柔らかく、繊維長が長いです。
ブランド力がある
Ermenegildo Zegna、Ede & Ravenscroft、HENRY POOLE、AUSTIN REED、ARMANIなどがスーツのハイブランドとして知られています。素材も良いものを用いていますが、ブランド力で多くの利ざやをとっています。
それではスーツの価格帯と高級スーツについて思うところを書いていきます。
価格帯
ハイブランド 100,000円〜700,000円
セレクトショップ 50,000円〜150,000円
量販店 20,000円〜80,000円
ファストファッション、ショッピングモール 5,000円〜20,000円
高級スーツを持つべきか
お金に余裕があれば別ですが、無理して高級なスーツを購入する必要は全くないと思います。やはりコスパが悪いです。また、確かに高いスーツは良い素材を選定していますが、素材の違いを見た目で正確に見極められる人はおそらく1割もいないでしょう。またスーツには微妙な形状の違いがあり、流行も変わってきます。また最近はウールの代わりにポリエステルなどの化学繊維で織られた生地が増えてきました。かなりウールライクで、化学繊維かウールかよーく見て触ってもわからない人も多くいるはずです。
大切にすべきは体型にきっちりとあって着こなせているかではないかと考えます。