私が柔軟剤を入れない理由
柔軟剤は洗濯において当たり前のように投入される存在になっています。洗濯機には洗剤の他に柔軟剤を投入する場所が設置されています。柔軟剤は衣類をふんわり仕上げることができます。
柔軟剤効果のメカニズム
繊維表面に+の電気である親水基が引き寄せられた結果、ーの電気である親油基は繊維の外側に並びます。繊維の表面は油に馴染む親油基が並び、繊維表面に油膜ができます。この油膜のおかげで、繊維間の摩擦抵抗が小さくなり、ゴワゴワした感じがなくなります。よって、ふんわりとして肌触りが良く感じられます。
また、繊維表面に吸着した親水基部分のおかげ帯電した静電気が通り易くなり、静電気防止効果も付与されます。しかし柔軟剤を入れることでデメリットも生じます。
柔軟剤を入れない理由
吸水性
タオルや衣類には、ふんわりとした肌触りが欲しいところです。ふわふわに仕上げるために柔軟剤を使うかたも多いと思います。しかし、柔軟剤はタオルや下着類の本来の目的である吸水力を落としてしまいます。水分を多く吸水するにはカサカサのタオルの方が優れた性能を発揮します。撥水加工が施されている衣類は、特殊なコーティングが施されています。柔軟剤は衣類の特殊コーティングの効果を阻害してしまう可能性があるため、撥水加工のある衣類に柔軟剤を使用するのはおすすめできません。撥水加工の衣類は、専用洗剤か中性洗剤を使用しましょう。
臭い
柔軟剤を使用して衣類がふんわり仕上がるのは、柔軟剤の成分が衣類の繊維を油膜でコーティングする効果があるからですが、柔軟剤の量が多いと、雑菌を包み込んでしまうのと、油膜で乾きが遅くなるので、雑菌が繁殖しやすく、嫌な臭いが残りやすくなります。抗菌タイプであれば防ぐことが可能かもしれませんが、余計な添加剤はない方が好ましいはずです。
香り
また、柔軟剤は今や、匂いをつける目的で使用している方も多いと思います。しかし香りのつけすぎは、また周りの人に迷惑をかけている可能性もあります。匂いに関しては日々同じ匂いを嗅いでいると、自身が慣れてしまい、その匂いに鈍感になってしまいます。知らず知らずのうちに、強い匂いをつけている可能性もありますので注意が必要です。香りでは体臭を消すことはできません。臭いものに別の香りを上乗せしているだけです。